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ディア・ファミリーのakaneのレビュー・感想・評価

ディア・ファミリー(2024年製作の映画)
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完成披露試写会にて鑑賞。

“映画”というより“再現ドラマ”“ダイジェスト”という感じで、序盤はいまいち入り込めなかった。
でも徐々に感情移入していき、様々な想いを乗り越えた先にある家族の希望に胸を打たれる。

本作で印象的だった松村北斗さんと光石研さん、今思えば「夜明けのすべて」の2人だなと。
2人ともスクリーンに映るだけで作品の説得力が増すような役者さんだから、最初に書いた“再現ドラマ”のような部分を上手くカバーしているように思えた。

監督も言っていた通り、これは明るい“希望”の物語。
残念ながら映画としての魅力は感じられなかったけど、脚本の力が物凄くてとても勇気を貰えた。


会場内からも終始、涙をすする音が聞こえてきて「この愛と希望に満ちた感動を、沢山の観客と共有出来ているのだ」と
そう実感したときにまた涙が溢れ出した。

またJAM'Sの偏見かもしれないけど、主題歌のDearがとても良かった。
劇中で訪れた数々の試練と努力の結晶を、全て肯定してくれるような楽曲。
作品が届けてくれた希望に加えて、もう1つ新たな希望を感じられた。

個人的な話だけど出演者に推しが2人いたり、FCに入るくらい大好きなバンドが主題歌だったり…
観るしかない要素が詰まってるけど、作品自体も良かった。

舞台挨拶が大爆笑だったから、大号泣の作品との緩急が激しくて終演後も情緒不安定だった。


2024年94本目
2024年劇場鑑賞11本目
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