【第74回ベルリン映画祭 監督賞】
ネルソン・カルロ・デ・ロス・サントス・アリアス監督作品。ベルリン映画祭コンペに出品され監督賞を受賞した。
ゴリゴリの実験映画。これに監督賞をあげるのは流石ベルリンという感じ。自分だったら「わけわからん」で終わりそう。
正直わけわからん映画なのだが、何故か見続けてしまう魅力はあるかな。脱走した巨大カバと人間たちが交互に語っていくようなつくりになっている。
なんともコメントしづらい…物語として面白いかというとそんなことはなく、というかそこをそもそも狙っていないと思う。描きたかったのは「人間の残酷さ」なんだろう。最後まで観るとだんだんそのテーマが浮き上がってくる。
決して楽しい映画ではないし、分かりづらい映画である。しかしなんとも形容しがたい魅力があるのは間違いない。ベルリンがこれに賞をあげたという意味も分かる気がする。ゴリゴリの実験映画なので人は選ぶと思うが、僕は嫌いじゃなかった。日本公開は難しそう。