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ゴッドファーザーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.5
これで今回のラインナップが出揃う。
3部作×4シリーズ、ぐるぐるローテーション。
Part.Ⅵ。1週目④。

ちゃらららららららぁ〜♪
ちゃらららららららぁ〜♪

これはもう、映画史に残る不朽の名作と言って良いシリーズ。
『ゴッドファーザー』、その第1作目。

フランシスフォードコッポラ監督。
コッポラと言えばこれ。まだまだ勉強不足で彼の作品、他に『レインメーカー』ぐらいしか知らない。
と思ったら、『キャプテンEO』って、彼なんだ、、、途端にまた観たくなる。

“マフィア”、“裏社会のフィクサー”の映画と言えばこれの右に出る映画はないんじゃないか。
1972年の映画だから、そこから50年以上もそんな王者の貫禄が伺える作品。

アメリカで絶大な権力を誇るコルレオーネファミリー。
このイタリア系のファミリーに徐々に危機と陰りが見えてくる中で力を誇示し生き残るために犯罪にも加担していき、のっぴきならない血生臭い展開になっていく1作目。

“ドン”、ファミリーのトップ。
マーロンブランド。この彼の“貫禄”。ドン、まさに“首領”。親分中の親分。
このウィスパーな話し口調が優しさと恐ろしさの両方を体現するような。

彼無くしてはヒトモノカネが動かないと言わんばかりの絶対的な存在感。
パーティーでは皆が彼に会いたがり、忠誠を誓う。

そして、彼もそこまでにのし上るために様々なことをしてきた。
そのギブ&テイクの均衡があり、ありとあらゆる業界と人脈に通じるコネクションを持ち、幅を利かせ、事を収める。

日本のヤクザよろしく、普通のビジネスとしては表立って動かせない“案件”の裏を取り持つ。

その代わり、ファミリーの利権もまたそこに置いてくる。

すると、ファミリーにも還元され、また多くの裏の信頼を勝ち取る。

、、、と、やってきた暗黒街のフィクサー“ドン”とファミリー。
それが、まさかの事態となり、一気にファミリー存続の危機に陥っていく雪崩が起きるような話。

いろんなところに置いてきた“くさび”のようなモノが一挙に外れ、保ちながら大きくしてきた均衡がなくなる。

君臨していたファミリーにもはや安泰はなく、主柱を失ったファミリー内でも不穏な空気が流れ始め、ファミリーと繋がりのある各所の力関係も変わっていく。

この一連の騒動で、表も裏も疑心暗鬼も募り、誰が誰を信頼して良いのかも揺らぎ、のっぴきならない混沌と化していく。

そこの渦中に巻き込まれる、飛び込んでいくのが、マイケル。アルパチーノ。
若くてカッコいい、そして、渋い。なんなの、その色気。

“怪我の功名”と言うべきか、ファミリーの危機により彼が大きな仕事をし台頭していく面も描かれる。

彼は周りより少し端正で小柄なので“小物感”というか、少しおぼっちゃま的にナメられる傾向がある。
だけども、そこがまた良い。
やる時はやる男。男気と覚悟は誰よりも持っている。

だからこその、この展開。
レストランのシーン、シチリアのシーン。アルパチーノ、いや、ドンの息子としての定めと覚悟。

“新たな世代”として、彼がどんどん大きくなっていく流れとただならぬ雰囲気がとても圧巻。

そして、ドンの覚悟。
終盤に差し掛かった頃の5大ファミリーの総会。
この雰囲気、凄すぎる。

派手なアクション映画でもないのに、こんなに貫禄と迫力と“仁義なき戦い”を観れる映画は今のところ他に観たことがない。

とにかく印象に残るシーンが多い。男達の表情も、駆け引きも。
言葉を大事にしながら、言葉以外から読み取れる事も多い。

“今日ですべてにカタをつける”。

尺としては少し長いけど、こういう話がそんなに好きではない人でも重厚な裏社会のクライムサスペンス、人間ドラマとして観れるし、記憶に残る、そんな名作。

またこの勢いで3作目まで観るぞ。楽しみ。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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