萌

ロッキーの萌のネタバレレビュー・内容・結末

ロッキー(1976年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画を観ずに映画好きを名乗っていたの本当に恥ずかしいな。名作は観てきたつもりだったのに。

スタローンがほぼわたしと同い年だよ。オープニングのタイトルの出し方や色使い、音楽まで何から何まで好きなんだけど、とにかく2人のキャラクターが可愛くて愛おしい!

ロッキーは金を取り立てる悪い人なのかと思いきや、動物が好きで家に帰ればペットの亀に話しかける。恋をしたのはペットショップで働くメガネを掛けたシャイな女性。恋をしたら一途。このキャラ設定がめっちゃツボ。喋り方もすごく好き。気取ってないのにかっこいい。ロッキーの話す言葉すべてに説得力を感じたのはなんでだろう。

エイドリアンは内気なようでしっかり芯のある強くて熱い人だった。ドア越しに誘われて出てこないと思いきや精一杯のお洒落をして出てくる。恋心、、尊い。スケートリンクで会話して距離を縮めるシーンも好きすぎる。
恋人になってからファッションセンスがどんどん開花していく姿も素敵。
クラスで目立たない女の子が1軍の男の子と付き合うみたいな少女漫画っぽいときめきを感じた。
記憶に残るようなキスシーンに出会ったことがなかったのに、ロッキーがそれを覆した。ベタなシチュエーションのはずなのに。
ラブストーリーよりラブストーリーなんだけど!

コンバースでトレーニングをするという衝撃。これだからコンバースはいい。みるみる体力をつけて走りまくるロッキー。めちゃくちゃ有名なあの音楽も聴けてテンション上がる。

あと15分くらいで終わっちゃうよ!?と不安になりながら試合のシーンに入る。試合の勝ち負けなんてロッキーにはなんでも良かったから短かったんだね。判定待ちのときもロッキーは全然聞く耳を立ててない。超有名ボクサーと無名だったボクサーがダウンせずに最後まで戦い切った。勝敗よりも、ここまで来たという挑戦の過程が誇りだった。
「エイドリア〜ン!!」リングに上がるエイドリアンに「帽子は?」と訊く。この日常的なセリフを試合直後のリングで言うことで2人の絆をめちゃくちゃ感じた。

こりゃあフィラデルフィア美術館で両手あげてみたくなるわ。
萌