記念すべき第50回アカデミー作品賞受賞作品✨
ウディアレンがウディアレンである所以がぎっしり詰まり、彼の才気が凝縮している作品だ。
これほどアカデミー作品賞に似つかわしくない作品も無いが、噛めば噛むほど味が出る人間の悲喜交々が見事に描かれた人間洞察が冴えまくった快作。
そして何より魅力なのはウディアレンとダイアンキートンの相性の良さが抜群なこと。個性的はファッションも映えるダイアンキートンの軽妙洒脱でチャーミングな台詞回しは好きにならずにいられない。「ゴッドファーザー」にも出ているが彼女はこちらが彼女の真骨頂で見事アカデミー主演女優賞に輝いた。
本作はコメディ作品史上、唯一のアカデミー作品賞受賞と言われているが果たして本作はコメディの域に止まらない。
男女の視点の違い、人生のアイロニー、恋愛のときめき、ピーク、倦怠、別れ、夢と現実、LAとNY、生きる切なさ、やるせなさ、生きることと死ぬこと、そしてささやかな希望。
この作品にインスパイアされて傑作ロマコメの「恋人たちの予感」やビフォア3部作が生まれていく。
残りの人生で何度も見直すことでしょう☺️