2011年 イラン映画 監督はアスガル・ファルハーディー 他に「セールスマン」「英雄の証明」がある。
答えは「両親」。
であって欲しい。幼稚かもしれない。
でもそう願う。
今まで、こんな映画観たことがない。
素晴らしい映画だった。
第61回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門最高賞である金熊賞、女優賞、男優賞の2つの銀熊賞の計3部門で受賞、2011年アカデミー外国語映画賞他数々の賞に輝く名作中の名作。と言っていいのでないか。
日常に潜む嘘と真実。心は常に白でも黒でもない。それが表に現れる時、白か黒かの判断をされてしまう現実。そこに苦悩がある。
夫婦の離婚、娘の親権と両親に対する思い、父の認知症と介護、家政婦の家の貧困、そして事故。こんな、どこにもありそうな現実を絡み合わせながら、三人家族とその周囲の人間模様を描かれている。
主演は夫ナデル をペイマン・モアディが、妻シミン をレイラ・ハタミが演じる。彼らの言い争い、思いの表現、澱みなく流暢で巧みな会話による緩みないシーンの連続に、あっという間にラストを迎えた。
そして、この終わり方が絶妙。それに加えて効果的なピアノの調べがたまらない。問わざるを得ない。
何んて答えたの?
2022.10.27視聴-481