むるそー

海辺のポーリーヌのむるそーのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
3.8
年上の従姉マリオンと一緒にノルマンディの別荘にやって来た15歳のポーリーヌが経験したひと夏の恋模様を描く、「喜劇と格言劇」第3作。

"海辺のポーリーヌ"というほどポーリーヌ1人にフォーカスしているわけではなく、5人の入り組んだ恋愛模様を描く群像劇。

嫉妬にかられて人の恋路を邪魔したり、視野が狭く馬鹿な男に幻想を抱いたり、解放的であるべきと我儘な暴論で人を振り回したりする大人たちの中で、ポーリーヌたちだけがまともなのがなんとも皮肉。恋愛というのはこうも勝手で馬鹿らしくて、でも良いものだよねって伝えてくれているような気がした
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