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容疑者Xの献身のTOTのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.5
過去20年で放送してると観ちゃう邦画第一位。

ただひたすら堤真一の名演。
原作の石神はもっとハゲで中年太りのイメージで、この堤真一ですらカッコ良いんだけど、福山雅治と対称的な役作りがやはり作品の要になっている。
確か撮影時、堤さんは石神役のために毛を抜いたり増量したりしてたはずで、個人的に全然そういうの好きじゃないけど、それでもこの石神役を否定できない。
東野圭吾作品も然りで、読みやすい文章でドライで残酷な設定が全然好きじゃないけど、その作風だからこそ面白い作品になるのはわかる。
それに、今作だけは読後の鬼畜さを越えた居心地の悪い哀しさが勝つ。

映画公開時に浜町付近に勤めていて川沿いの風景が身近だった。
だから何回見てもエンディングの川のシーンで切なくなる。
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