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ギター弾きの恋のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)
4.0
Sweet and Lowdown:ウディ・アレン監督、脚本、ショーン・ペン、サマンサ・モートン、ユマ・サーマン出演、ディック・ハイマン音楽、フェイ・チャオ撮影、1999年作品。舞台は1930年代ジャズ全盛期のシカゴ。ジプシージャズの天才ギタリストのエメット・レイは、崇拝するギタリストジャンゴ・ラインハルトの演奏が世界一で、自分は2番目に天才だと信じている。そんな彼は音楽に生きる反面、裏社会でも顔が通じ、娼婦の元締め、女遊びと自堕落な生活を送る姿を描いた物語。

これは痛快!天才音楽家によくある成功と退廃の物語でありながらも完璧なウディ・アレンのタッチで軽妙にバカらしく描かれていて痛快!!インタビューのように彼のエピソードが語られるシーンが挟まれる事もあって、実在の人物のように感じるが違うらしい。

ギターの才能に恵まれながらかなりの自堕落な生活を送るエメット・レイ(ショーン・ペン)、口の利けないけなげな女性ハッティ(サマンサ・モートン)、妻になるゴージャスな美女ブランチ・ウィリアムズ(ユマ・サーマン)、3人のキャラクターが豊かで抜群だ。一捻りのあるストーリーも殆どこの3人で進展していくのでシンプルで伝わり易く良かったと思う。

全編軽快で心地良いギターの演奏も大きな魅力になっているだろう。本作の音楽はすべてディック・ハイマンによって編曲されている。ギターソロの部分のすべてが、ギタリストのハワード・アルデンによって演奏されていて、ハワード・アルデンはショーン・ペンにギターの演奏法を指導したらしい。

個人的に10本以上は観ているウディ・アレンの作品の中でも特に彼の魅力に溢れたウディ・アレンらしい作品の一つのように感じた(笑)ユーモアもヒット率が高いし(笑)また観たいと思う。
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