ぐりんでる

ワン・デイ 23年のラブストーリーのぐりんでるのレビュー・感想・評価

4.1
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遊び人の男デクスター、真面目な女子エマ。そんな二人はちょっとしたタイミングのずれにより、関係を持たなかったことで友達でいることを選択する。

付かず離れずな二人の、23年に渡る7月15日の日々が綴られる。
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デクスターはひたすらずっと遊び人でエマを特別な存在だと思いつつも、それは都合の良い友達として見ている感じ。
一方エマはずっと友達以上の想いを寄せていた。

人生でも仕事でも真面目ひたむきに成長するエマ🙂
やりたい放題軽率に生き仕事も転落していくデクスター🙃

ロクでもないやつから、まともになり人として成長するデクスターが、今この歳で見るからか、それも何かグッとくるものがあった。それでも調子のいいやつではあったけどな。

対して全て受け入れてくれるエマ。
ちょっと二人の愛の天秤バランス悪いように見えたよ
アンハサウェイにウェ〜イ系の男はそもそも合わないんだよ!どけ!俺が代わる👹

なんて思っていましたら、最後にあのような場面を持ってくるための溜めでした。
不思議といい余韻を感じる映画だった

一年に一回の7月15日しか描かないので、臨場感のある恋ってわけではない。ちょっとずつお互いの関係を変化させたり人生が変わっていく姿が描かれる。

そして、ある出来事と父親のセリフでこの映画のこの変な描き方の意味を知ることになる。


二人は恋愛だけでなく、人間的にも、人生の歩みそのものも対照的でズレてる。
だからこそ余計に惹かれるものがあったのかもしれない。

すれ違っていた間は、なんてもどかしいだと思うけど、どんな時でもお互いが心のどこかにいて大切だと思えてたんだから、すれ違っていたわけではないな
こんな存在と出会えることがそもそも幸せなことだね。

とはいえ、君がいたから人生は変わった。っていう安っぽいラブな物語なわけでもない。

ずっとお互いがちょっとした拠り所だっただけ。
お互いそれぞれの人生に生き、夢を掴んだり、荒んだ人間性を立て直して行った。

そして23年をかけてゆっくりと混じり合う。

映画で描かれる最後の7月15日、
あと1センチの恋を縮めるのに23年もかかったかもしれないけど、いろんな成長があったからこその最短距離の回り道だったんだろうね。

どんな出会いが一生のものになるかはわからない。どんな人がいつ特別になるかもわからない。

それは全ての事がそう。人生は良くも悪くもきっかけや突然の連続だからこそ、なんてことないようなある日でも大事な”ある日”なんだろうね。


以上、ワン・ハサデイ主演「アンウェイ 23年のラブストーリー」面白かったです