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シベリア超特急のOSHOのレビュー・感想・評価

シベリア超特急(1996年製作の映画)
2.9
ほぼ全編が寝台特急のシーン。走行中ずっと「ガタンゴトン」とあまり質の良くない線路の上を走るっている感じの音がしているのに、映像上、車輌はまったく揺れていない。
始めて映画を観る人でも、これはスタジオで撮影したんだな…とわかるレベル。

映像や音響だけでない。脚本、撮影、編集、監督のすべてか素人レベルという稀な作品です。
そして、主演の水野晴郎の棒読み。

脚本が良いのに演出が悪いとか、
撮影は良いのに編集か悪いとかだと、
映画を観てて怒りを覚えることもあるけど、すべてが素人だと、微笑ましく映画を観ることができますね。

映画としては本当にダメダメなんだけど、
笑えるところもあるし、新手のコメディ映画なのかもしれないと思えてくる。
でも、笑ってはいけない雰囲気もある。
そういう意味では、松本人志さんの映画「大日本人」「しんぼる」あたりで作りたかったことのゴールがこの映画の中にあるのかもと思えてくる。
でも、そうなると、松本人志さんより水野晴郎さんの方が笑いのセンスがあることになってしまう。
でも、たぶん、水野晴郎さんは一つも笑わそうと思ってなくて大真面目にこの映画を作っていると思われる。
このダメダメ映画を映画評論家の水野晴郎さんが大真面目に作っていたのだろうと考えるだけで私は笑えてしまう。

それも「シベリア超特急」シリーズの映画や舞台で6作も作っている。(本作は1作目)
なぜか、Part4は映画でなく舞台になっていること。Part6を作らず、Part7を作っているところなど、調べれば、調べるだけ、私はすべてが面白くなってしまった。

ストーリーは、第二次世界大戦時、国家の存在レベルの話しをしているのだけど、
なんで、国家レベルで重要な会話が棒読みなんだよ。

個人的にはエンディングのあとのネタはいらないと思った。そのシーンも笑えたけど^^;
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