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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のToShのレビュー・感想・評価

4.5
1935年、上海。お宝の取引で罠にかかったインディ(ハリソン・フォード)は、暗黒街の組織から追われる羽目に。相棒の少年ショート・ラウンド(キー・ホイ・クァン)、ナイトクラブの歌姫ウィリー(ケイト・キャプショー)と共に飛行機で脱出に成功したものの、3人がたどり着いたのはインド奥地の寒村だった。インディたちは、邪教集団によってさらわれた村の子供たちを救うため、かつてマハラジャが支配していた宮殿へと向かう。

インディがインドの邪教集団に立ち向かう大ヒット・シリーズ第2弾。往年のミュージカルを彷彿とさせるオープニングからクライマックスのトロッコ・チェイスまで、スピーディで迫力たっぷりの見せ場が連続する。

話の展開は前作にも増してジェットコースター。冒頭の上海のシーンからの脱出劇、パンコット宮殿の怪しげな儀式からモラ・ラムとの格闘、宮殿から脱出まで息つく暇もなく走り抜けます。ちょっとせわしないかもしれませんが、場面転換のテンポや台詞回しが上手くて、目が離せない。アクションが主体ながらユーモアも忘れず、インディとウィリーの駆け引きや、ショートとのやり取りも笑わせてくれるところが多い。


こぼれ話
ショート・ラウンドを演じたキー・ホイ・クァンは、その後チャンスに恵まれずに俳優を諦め、30年もの間、裏方の仕事に携わっていた。だが『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)で俳優業に本格復帰し、2022年度アカデミー賞で助演男優賞を受賞。同作は作品賞も受賞したが、そのプレゼンターを務めていたのがハリソン・フォード。ステージに駆け上がったクァンは、フォードとハグを交わし受賞の喜びを分かち合った。

ウィリー役のケイト・キャプショーとスピルバーグは今作で恋に落ち、今も円満に結婚生活を営んでいる。


午前十時の映画祭14にて鑑賞
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