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ショーシャンクの空にのSCのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1994年アメリカ映画。冤罪によってショーシャンク刑務所へ投獄されてしまった有能な銀行員の主人公アンディが、腐敗した刑務所内でも仲間を作り、共に語り合い成長し、理不尽な仕打ちの中でも決して人生を諦めない傑作ヒューマンドラマ。
原作「刑務所のリタ・ヘイワース」

アンディ・デュフレーン:ティム・ロビンス
レッド:モーガン・フリーマン

若くして銀行副頭取を務めるアンディは、妻とその愛人を射殺した罪に問われる。無実を訴えるが終身刑の判決が下り、ショーシャンク刑務所へ投獄される。そこでは新人いびりが蔓延り、イケメンなアンディはホモの囚人に目をつけられ犯されたりもした。初めアンディは孤立していたが調達屋レッドに声を掛けられ、趣味のために小さなロックハンマーを注文する。それ以来レッドと交友を重ねるようになり、それに伴い他の受刑者とも会話をするようになる。

アンディは屋根の修理作業中、ハドリー主任刑務官の遺産相続問題を知り、銀行員の経験を活かし作業仲間達へのビールと引き換えに解決策を提案し、成功する。それ以来アンディは仲間達のみならず刑務官らにも一目置かれる存在となる。やがて、アンディは図書係に配置換えとなる。だが、その本当の目的はノートン所長や刑務官達がアンディを利用し自身の税務処理や資産運用を行わせるためだった。そこでもアンディは銀行員での経験を活かし有能な手腕を発揮する一方で、ただ存在していただけの図書係としても精力的に活動を始め、意味を成していない刑務所内の図書館を有益な場所に変えようと、州議会に図書館予算の請求を手紙で毎週送るようになる。最初は全く相手にされなかったが、何度も連絡を続ける内に、州議会は根負けし、わずかばかりの寄付金と古書をショーシャンク刑務所に送ってきた。その後もアンディは州議会に手紙を送り続け、年度毎の予算まで獲得した。それにより、倉庫同然だった図書館は囚人達の教養を得る場となった。

その頃所長は、囚人達の社会貢献を名目に野外作業をさせ始め、建業者達からの賄賂を受け取り始める。そしてアンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作り出し、その多額の不正蓄財を見事に隠蔽していた。その後、新たに入所したコソ泥のトミーは、その気さくな人柄からすぐにレッドの仲間達らと打ち解け、アンディも彼を気に入る。自身の家族の為に更生したいというトミーにアンディは文字の読み書きから勉強を教え始め、高校資格試験を受けさせ、見事合格まで導いた。トミーはアンディの過去を知ると、その真犯人に心当たりがあることを話す。それを聞いたアンディはすぐにノートン所長に再審請求するように頼み込むが、優秀な経理担当者であり、また自身の不正蓄財の全てを知っている彼を自由にさせる気は所長にはなかった。アンディを懲罰房に入れ考えを改めるよう迫り、1ヶ月経っても折れないアンディにノートン所長とハドリー主任刑務官は、無実の鍵を握るトミーを脱走したように見せかけ殺害する。

ショックを受け、憤りを感じながらも、トミーの死から1ヶ月後、アンディは再び不正経理を行うことを条件に懲罰房から出される。だが懲罰房から出たアンディはどこか元気が無く、考え事をしているようで、レッドに要領の無い伝言を残した時、レッドはアンディが自殺を考えているのではないかと仲間達に相談し、嵐の晩、皆心配を募るらせる。翌朝の点呼の際、アンディが房から消えていることが発覚。中を調べると、大きなポスターの裏に隠された穴があった。アンディは約20年間、来る日も来る日もロックハンマーで壁を掘り続け、ついに脱獄したのだった。アンディは自信が作り出した架空の人物、スティーブンスに成りすまして所長の不正蓄財を引き出すと同時に、告発状を新聞社へ送り、メキシコへ逃亡する。そしてアンディの告発状によってハドリー主任刑務官は逮捕され、人生を悟った所長は拳銃自殺する。間もなくレッドも服役40年目にしてようやく仮釈放され、アンディの伝言を信じ、メキシコへ向かう。そして海の海岸線で、長年の理不尽な獄中生活から自力で自由になり、悠々自適の生活を送るアンディと再会し、笑顔で喜びの抱擁を交わした。
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