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オーメンのmaroのネタバレレビュー・内容・結末

オーメン(1976年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

『オーメン』シリーズ第1作目。
ホラーなんだけど怖さはほとんどなく、どちらかと言えばサスペンススリラーといった感じだったかな。

この映画、話は至ってシンプル。
身のまわりの人間が次々に怪死していくことに翻弄されるロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)の行く末を描いている。
その真相は悪魔の子ダミアン(ハーヴェイ・スペンサー・スティーヴンス)の仕業。
といっても、彼が直接手を下すことはないので、本当に彼のせいかどうかはわからないけれど、まあ何かしらの影響は与えているんだろうと。

そもそもダミアンはソーンの実の子供ではない。
ソーンの子供が生まれた直後に亡くなったので、同じ日に生まれたダミアンを養子としたのだ。
そのダミアンの母親は山犬ということだけど、、、ダミアンが何なのかこの映画では明かされず。
悪魔の子ということだけど、悪魔という存在がいるのか、何か霊的なものが取り憑いているのか、設定がイマイチわからないんだよね。
まわりの人間を殺す理由も謎なので、結局ダミアンは何がしたいのかと(笑)
ソーンの実の子が殺されたのもダミアンの仕業でいいのかな、、、?

とはいえ、徐々に真相に近づいていく過程は個人的には楽しめた。
ソーンは当初、養子とはいえ我が子がすべての元凶とは信じられないんだけど、謎の神父の助言や写真に写った心霊現象を元に調査を進め、ようやくダミアンがヤバいということに気づく。
最後、ダミアンを殺さなくちゃいけないんだけど、やっぱり見た目は我が子なので躊躇してしまうのよね。
その結果、ソーンが駆けつけた警察官に射殺されてしまうのは、すべてを知っている観客からしたら何とももどかしい。
結局、この作品においてはダミアンの勝ちなのだから。

そういえば、本編とはまったく関係ないのだけど、本作のグレゴリー・ペック、どことなくささきいさおに見える(笑)
あと、音楽が『ファイナルファンタジーⅧ』(1999)のオープニング曲である『Liberi Fatali』と似ていたけど影響受けてるのかな。

そんなわけで、わからない設定はあるものの、世界観としてはそれなりに楽しめる。
有名なシリーズだし、最新作も2024年4月5日に公開されるので観ておいて損はないかも。
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