天豆てんまめ

ミッション:インポッシブル3の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

4.2
『ミッションインポッシブル3』は1と2に比べてエモーショナルで緊張感も高いアクションスリラー映画になっていて好きだ。

でも全編にわたって暗く、重いトーンを持っているので、アクション映画としての爽快さはない。鬼気迫ると言った感じ。これはJ・J・エイブラムスの狙いだと思う。

そしてイーサン・ハントのスーパースパイぶりよりも、イーサンの妻ジュリア(ミシェル・モナハン)との関係や、序盤で後輩を失うことで精神的葛藤が描かれており、彼の個人的なドラマと人間性に焦点が当てられているのがいい。

でも、なんと言っても今回の敵役はシリーズ一の存在感。「カポーティ」でアカデミー主演賞を取ったノリに乗っている頃のフィリップ・シーモア・ホフマンの追い込んでくる狂気ぶりがヤバく、イーサンとの駆け引きは緊張感にあふれており、見応えがある。

やっぱりフィリップ・シーモア・ホフマン凄い役者でした。合掌。