すごく好き。
秀逸です。
キュウッとなる。
音楽も画作りも照明も脚本もレイアウトもカメラワークも、何より主人公の役者の存在感、演技、歌、全てが素晴らしい。
女の、"無実の"感情の部分も見事に描ききっていて、言葉を呑んだ。
これが、男女逆転している場合もあるし、とりあえず、叶ってゆく恋より破れてゆく恋を余すところなく描いていて、切ないけど共感しかなかった。
あのちょこちょこ現れるメタ的な野球の少女も頼もしくてかわいい。
海に潜ればのくだり。
わたしもダイビングでもしてみようかな。
現実と理想が二画面になるレイアウトは初めてで新鮮。
また、半ばのサマーと大人な関係を交わした翌日の晴れやかなダンスシーンは、ミュージカル食わず嫌いなわたしでもノリノリで観られた。不思議。
感情を自然に持ってゆかれるので、あっという間に最後まで視聴。
「わたしたちは運命の相手ではなかった」
のところで音響さえも灰色に。
ここはぐっときた。辛いね。
でも、ラストの主人公のカメラ目線、そして女性の名前に救われる。
なんて素敵な映画だ。
そして主人公の、洋ドラマ「メンタリスト」感に結構最後まで食い入って見つめてしまった。
別人よね?
似てるわ〜。
こういう役者さん、好き。