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ローリング・サンダーのbrianのレビュー・感想・評価

ローリング・サンダー(1977年製作の映画)
4.1
また、ここにベトナム戦争による悲しき代償が描かれている。

帰還兵のレーン少佐(ウィリアム・ディヴェイン)が左胸に付けているメダルはいったい何の価値があるのだろうか。単なる御飾りにしか見えない。
戦争で罪なき人々を殺め、過酷な捕虜生活での精神的なダメージは非常に大きい。歓迎式典での冷めた表情が印象深い。

しかし、身勝手極まりない強盗集団の襲撃で妻子と自分の腕を失ったことから沸々と復讐の道へと進んでいく。
結局、暴力から逃れることのできなかった人間の弱さと哀れさに唖然とする。


共演者のトミー・リー・ジョーンズは当然ながら若くて男前。主人公よりも復讐心が顕著に現れていた。
日本はそろそろCMのイメージから離れて他の作品をアピールしてほしいところ。

「マッドマックス」(1979年、ジョージ・ミラー)や「狂い咲きサンダーロード」(1980年、石井聰亙)はこの映画に影響されて製作されたのは間違いない。


Rolling Thunder(1977)Trailer 🎖️
https://youtu.be/oZLGWRI169k
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