♪ Oh baby wait and see
たまには痛さもいいよね
リスクがあるからこそ
信じることに意味があるのさ
CGガンバりましたで賞。
…なんてものを何処かで受賞した作品。
確か何かの雑誌の記事…だったと思います。僕の妄想かもしれませんが。
何はともあれ。
あの『ジュラシック・パーク』の2年後に劇場公開された…ということも相俟って、CGについては違和感を抱くことのないレベルですし、使い方も強引な感じがしません。
ちなみに本作の2年後の1994年。
『マスク』が公開されて「CGギザヤバス」なんて皆言い出すわけですね。勿論、当時はしょこたん語なんてなかったですけど。「チョベリグ」なんてのもなかったし。
閑話休題。
当時は映像面の評価が先立っていたと思うんですが、それから30年以上経て鑑賞してみると、何気に脚本の巧みさに膝を叩いちゃいました。
そう。目線の誘導が丁寧なんですね。
老若男女が楽しめるように難しい部分は削りながらも、少し斜め上を行く展開を続けることで「この先どうなるんだろう」という興味を持続させているのです。
この辺りは監督さんの見事さもあるでしょう。
何しろ、名匠ロバート・ゼメキス。ヒット作品を連発した名声は伊達じゃありません。
あと、ブルース・ウィリスもポイント高し。
あの『ダイ・ハード』でタフさを見せつけた彼が、4年後にこんな“情けない男性”役を演じるなんて誰が想像したことでしょう。勿論、この後の『シックス・センス』の方が衝撃的だったわけですが。
まあ、そんなわけで。
知名度の割には埋もれている気がする作品。
美に対する探究心というのは古今東西変わらないですからね。今の感覚でも古ぼけることなく楽しめるので再評価されても良いと思うんですが…。
やっぱり、これはアレですかね。
「それが観たいんじゃない」というアレですかね。でも、劇場公開時はクリーンな印象が強かった(と思う)メリル・ストリープですけど、今の印象で捉えれば味わい深いです。