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おばあちゃんの家のsunflowerのレビュー・感想・評価

おばあちゃんの家(2002年製作の映画)
4.5
🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺

涙なしには観られない、胸がきゅきゅきゅーーっっとなる、感動の物語でした。

いや、感動はほんとの最後の最後。

そこに至るまでの涙というのは、感動というよりむしろ哀切。

哀切の涙なんですよね...🥺

話すことが出来ず、字も読み書き出来ず、身振り手振りでしかコミュニケーションが取れないおばあちゃんは、どんなに孫から汚い言葉で罵られ疎ましがられても、腕をポンポンとしては、何が食べたいんだい?と尋ね続ける。

ケンタッキーのフライドチキンが食べたいと言われれば、山から下りて片道何時間掛かるのか分からない街まで鷄を買いに行き、見様見真似で(おばちゃんはケンタッキーを知らない)フライドチキンとはおよそ言えない蒸し鶏を作ってあげる。
挙句、孫からは「こんなのフライドチキンじゃない!!」といって号泣される始末。。

珍しく街での買い物に孫も付いてきて、新しいスニーカーやチョコパイを買ってあげたら、自分のバス代が足らなくなってしまい、自分は用事があるからと言って孫だけをバスに乗せると、自分は何時間もの山道を一人歩いて帰るおばちゃん...🥺🥺🥺

もうねぇ、、、

もうねぇ、、、、、、

そういうの観てると、涙が止まらないんですよね、、😭

その場に飛んでって、おばちゃんをおんぶしてあげたくなるような🥺
足をさすってあげたくなるような🥺🥺


でも、そんなおばあちゃんのひたすらの愛情は、やっぱりちゃ〜〜んと孫にも伝わっていたんですよね😊

ほっこりラストでやっと、哀切の涙から感動の涙に変えてくれました💖😌



「あなた、その川を渡らないで」でも感じた、
韓国の山間部の人々やその暮らしぶりが醸す、
何とも言い表せない哀切(失礼を承知で表現すると、いくばくかの物悲しさ)。

それと同時に押し寄せてくる、不思議な羨ましさ。
自分には到底無理な、そのシンプルで豊かな生き様が、とてつもなく羨ましくも思えたりなどして。

とにかく素晴らしく、これからの人生で時々見返したいと思える素敵な作品でした✨


あと、映画ではないですが、シェル・シルヴァンスタイン作の「おおきな木」に通づる無償の愛の世界を感じました🌳

これは私の人生のバイブルで、折に触れ読み返し、友人に子供が産まれる度にプレゼントしてきた絵本です。

自分が人生のどのステージにいるかで感じ方は変わってくるかもしれませんが、いつ読んでも、これでもかこれでもかと注ぎ続けてくれた(未だに注ぎ続けてくれている)親の無償の愛を想って、ひたすら号泣してしまう1冊なのです📕😌✨✨✨
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