Uえい

ウェンディ&ルーシーのUえいのレビュー・感想・評価

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
4.0
姉夫婦の家を追い出されたウェンディ(ミシェル・ウィリアムズ)と飼い犬のルーシーは、職を求めてアラスカに向かい旅をしていた。ある日、車が故障してしまったのをきっかけに悪い出来事が続く。

今作はがっつりと不幸な感じで、ミシェル・ウィリアムズの仏頂面な感じがカウリスマキ監督の作品も思い出した。また、ルーシーは「オールド・ジョイ」の犬と同名だった。

ウェンディはお金も無く、とうとう犬の餌を万引きして逮捕されてしまう。保釈されたが、店の前に繋いでおいたルーシーが居なくなってしまった。そこから、あてもないルーシー探しが始まる。「自転車泥棒」の犬版といった様相で、見ていてめちゃくちゃ辛い。そんな状況の中、電話を貸してくれる優しい警備員のお爺さんの優しさが沁みる。

とうとうルーシーがある家で保護されていることが分かり、急いで迎えに行った。しかし、庭の柵越しに触れ合い、ある決意を告げるのだった。この結末は、正しいのかもしれないが、辛すぎる。当時のアメリカの雇用などは厳しかったんだろうか、リーマンショックよりは少し前だと思うが、徐々に影響があったのかもしれない。
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