ねまる

トリスタンとイゾルデのねまるのレビュー・感想・評価

トリスタンとイゾルデ(2006年製作の映画)
3.6
ロミオとジュリエットの元になった物語。
イギリスとアイルランド、王と次官、、、
結ばれない恋の物語。

ラブストーリーというよりは、
序盤は歴史物の要素が強く、ライトなゲームオブスローンズ。

映画自体の製作はアメリカのようだけど、
イギリスの知ってる役者さんたちが出てくるのは嬉しい。
ヘンリー・カヴィル、ルーファス・シーウェル、マーク・ストロング、トーマス・サングスターなどなど。
面白いくらいね、イギリスとアメリカの演技の違いが出ていてニコニコしちゃう。

イギリス民のブレない強い演技観てると安心するの。
この時のヘンリー・カヴィル22歳とかだと思うんだけど、既に完成している上に野生味が強くて良い。ヘンリーだって普段はそんなに演技にイギリスみ感じないのに、すんごいイギリスを感じる。脇役でもどんな表情してるか気になっちゃう。この年齢でのボンド最終候補も納得。嫉妬の役、めちゃ良かった!

ルーファス・シーウェルとかあの眼圧嬉しくなっちゃうよね。ルーファス・シーウェルを観れただけで満足するレベルで良かった。この役が人間的で、悪人でないところがこの作品の良さなので本当に完璧。
イゾルデの女の子もおそらくイギリスの子だと思うので安定感がある。
マーク・ストロングが霞むレベル。マークつよしさん、こういう役多いよねって悪役。

それに一人で対抗する主演のフランコ。アメリカのメソッド演技で、感情の機微を潤んだ瞳で訴える儚さ。ヒロインより儚げ美人。イギリス民に合わせてオーバーにするんじゃなくて、心の動きだけに焦点を当てようとしているところが正しい判断だったと思う。
同じことやってたら食われてたのでは。
この演技の対比が本当に面白かった。

楽しみ方が絶対違うけど、
このテーマでこんなに演技で楽しめると思わなくて、舞い上がってしまいました。
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