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ドクトル・マブゼ
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目次

『ドクトル・マブゼ』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.8
▪️Title : 「ドクトル・マブゼ」
Original Title :「Dr.Mabuse, the Gambler Dr.Mabuse, der Spieler」
▪️First Release Year:1922
▪️JP Release Date :1923/05/01
▪️Production Country:ドイツ
🏆Main Awards :※※※
🕰Running Time:第一部155分 第二部115分
▪️Appreciation Record :2020-285 再鑑賞
▪️My Review
催眠術や犯罪ストーリーだけを取り上げると、『レ・ヴァンピール(1915)』とイメージがかぶりました。4時間半の長尺ですが、長いですが、苦痛にはならないストーリーテリングの巧さに舌を巻きます。
本作は、世界犯罪映画史に古典として大きな位置を占める、フリッツ・ラング作品です。2部構成の本作は、前述の犯罪だけではなく、スリルやホラー、政治、風刺、魔術、心理学、アート、バイオレンス、ドタバタ喜劇、特撮といった様々な要素を詰め込んだことが当時ヒットしたんですね。
そして表現主義を(むやみに強調することなく)あくまでも物語の背景として違和感なく取り入れた美術。催眠術や幻覚のシーンで使われる効果的な映像技術。不気味なムードを盛り上げる照明。この作品の素晴らしさ、面白さ、影響力の大きさは、どの面からでも語ることが出来るし、実際、すでに多くのことが語られています。
さらに、素晴らしいのは、一部、二部それぞれ当時の世相が繰り返し描き出され、単純な犯罪ドラマとは言えず、舞台はパリにも及びますが、フォン・ハルボウ=ラングの脚本・監督チームはマブゼの活躍を通して、ドイツの第一次世界大戦敗戦後の社会的混乱とすざましいインフレーションにあえぐドイツの退廃した世相を描くことを意図したんですね。その結果が単なる犯罪映画とは言えないスケールを生み出しています。
シーンとしては、マブゼが追いつめられて散乱する贋紙幣の中で発狂するクライマックスはクライン=ロッゲの強烈な演技もあって鬼気迫る迫力があって、今観てもインパクト大です。
100年前の作品ならではの当時のリアリティ、世相を堪能できる作品ですね。

▪️Overview
1922年度に於けるドイツ映画の最大傑作として名声をほしいままにした表現派的色彩が装飾等に所々表れる映画である。しかし決して表現派映画ではない。「ベルリン絵入新聞」に掲載せられたノルベルト・ジャック氏の小説をテア・フォン・ハルボウが脚色し、名監督として定評あるフリッツ・ラング氏が監督大成したものである。主役はルドルフ・クライン・ロッゲ氏。又「カラマーゾフ兄弟」「世界に鳴る女」「沙漠の掟」主演のベルンハルト・ゲツケ氏と「白痴(1921)」主演のアルフレッド・アベル氏、その他「復讐の血」「巌頭の懺悔」のアウド・エゲデ・ニッセン嬢、「アルゴール」「夜半の晩餐」のハンス・アダルベルト・シュレットウ氏も出演する。撮影は「朝から夜中まで」のカール・ホフマン氏。深刻、凄惨、波乱、催眠術、活劇、色々な事件が織り込まれた探偵劇ともいおうか。(無声、全二篇)(引用:映画.com)
4時間半版を鑑賞🤤2部構成🎬
極悪人やなマブゼ😨

ヴェンクが催眠術耐えるところ面白い
その後結局手下に眠らされてボートに。笑
フルめっちゃ可哀想。

気を失った伯爵夫人とマブゼ...
そして第2部へ🤤🤤

カーラぁあぁぁ...
ヴェンクが部屋出ていくシーン良かったな
トルド伯爵も気の毒すぎる...

終盤の銃撃戦も面白かったし
結末もかなり良かった
まいこ

まいこの感想・評価

3.9
映画史に刻まれた、暗黒映画巨編。
第一部「大賭博師」153分
第二部「犯罪地獄」111分
犯罪王・マブゼの物語。教養があり、金持ちのマブゼ博士は、様々に変装しながら、超能力や催眠術を使って犯罪を働き、社会を不安に陥れていく。マブゼ博士の悪魔のようなたくらみの行く末に待つものは…。第一次世界大戦敗戦後の社会的混乱と凄まじいインフレにあえぐ独の退廃した世相を描く。また、マブゼ=ヒトラー、マブゼの催眠術=敗戦後の自主性を失った不安定な精神状態を反映したもののされる(一部解釈)。

Filmarksでは187分と表記されていますが270分版を鑑賞しました。ストーリーというよりも、ドイツ表現主義に基づく構成、美術、演出、そして時代感覚を掴む古典的な役割がメインかもしれない。が、普通に楽しめた。ノーラン監督のオールタイム・ベストとしても挙げられており、悪人対探偵劇、犯罪映画の元祖といっても良い本作。正直第一部の中盤あたりのテンポが悪く、いつになったら話は動くんや…、と長く感じた。悪人がドヤって他より良い暮らしを送っているのが耐えられないのかもしれない。個人的に第一部(マブゼ)→第二部(ヴェンク)で感情移入するストーリー仕立てになっているようで、第二部が超面白い。トルド伯爵の狂った行動に、マブゼの失墜、ようやく尻尾を掴むヴェンク。幽霊たちが現れるシーンや顔がアップされるシーンたちが頭から離れない。終盤、化けの皮が剥がれるこの雰囲気、最高。美術の観点からいくとリアリズムを演出の基礎としているからか、表現主義にあるような奇抜な部分はあまり感じられず。マブゼや女性のメイクくらいか。装いがレトロで好みだったんだけど、動乱を象徴しているならばそう好感的に受け取るべきじゃないのかな…?あと、中間字幕のフォントに一目惚れした…。


Fritz Lang is another favorite of Nolan’s. The director says the German filmmaking icon is at “his most wicked and entertaining” in the 1933 crime movie “The Testament of Dr. Mabuse.” Nolan mentioned the film is “essential research for anyone attempting to write a supervillain.”

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