きみどり

ハンナとその姉妹のきみどりのレビュー・感想・評価

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)
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名作再訪。

ウディ・アレンの作品って、落語みたいだ。出てくる人がたいてい駄目で情けなくって、傍目にはこの人たち一体どうするつもりなんかしらと気を揉んでるうちに、ストンと収まるところへ落ち着く。うまく説明できないけど、お話の転がり方流れ方が、似てる気がするんよね😆 

三姉妹それぞれの性分の描き分けが上手い。世話焼きで苦労性の長女。三女は「若い女を導きたがりおじさん」を引き寄せがち。
この手の男性の行為も今ではマンスプレイニングと名前が付いてるけど、40年も前にこんな風にコミカルに描写してたのすごいな。

感謝祭の場面に、まだ幼いスンイーの姿があってどきっとした。ミア・ファローとの関係が破綻してなかった時期か…。その後のスキャンダルのことを思うと、随所に皮肉が効きすぎて怖い。




パンクファッション好き(たぶん)という設定のダイアン・ウィーストが「北九州市****」て書かれた法被をコートの下に着てたのには笑った。
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