まめだいふく

従妹ベットのまめだいふくのレビュー・感想・評価

従妹ベット(1998年製作の映画)
3.0
 19世紀のフランス。貴族であるヒューロット家は当主のヘクターの女癖がもとで多額の借金に苦しんでいた。そしてヘクターの妻であるアドリーヌもまた病に苦しんでいた。
 アドリーヌの従妹であるベットは陰気で地味な性格が災いし、一族から笑いものにされていたが、彼女は近いうちにアドリーヌが死ねば後妻の座を奪えると考えていた。
 しかし、ベットのそんな思いもむなしく、ヘクターは自分の娘であるホルテンスの家政婦の仕事をベットに押し付ける。この屈辱に我慢できないベットは屋敷を出て下町に移り住み、ショーの衣裳係の仕事を始める。
 ある日、ベットは同じアパートに住む彫刻家のウェンセスラスという若い男と恋に落ちる。うれしさのあまりこのことをホルテンスに話すと、何とホルテンスが自らの美貌を武器にウェンセスラスをベットから奪い、結婚までしてしまう。
 怒りに震えるベットは、自分を裏切った者たちへの復讐を開始するのであった。

 あらすじが長くなってしまったけど、ざっくり言うと非モテ女子の復讐劇を描く、愛憎コメディ・ドラマ。

 原作はフランスの文豪バルザックの同名小説。
 なかなかキャストが豪華なんだけど無名の映画ですな。

 コメディ仕立てにしなければ昼ドラのようなドロドロ劇か、ゾッとするスリラーになりそうな内容。
 それなりに面白かったけど、欲を言えば若干どっちつかずだったかな。

 とりあえず、本作の登場人物の中で一番酷い人物は、あの彫刻家。

 ラストは衝撃的。
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