しろくま

カールじいさんの空飛ぶ家のしろくまのレビュー・感想・評価

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)
3.7
《冒険はそこにある》
〝面舵いっぱい。アドベンチャー号でラシュモア山を越えるんだ。エンジン全開。全速前進。高度8000mへ上昇。今日はいい天気だ。視界は良好。下に何かいるぞ。持って帰って研究しよう〟

冒険家チャールズ・マンツに憧れる少年カールは、近くの空き家で、冒険ごっこをしている少女エリーと出会い意気投合。大人になった二人はやがて結婚。あの空き家を購入し、自分たちでリフォームして幸せな新婚生活を始める💗💗。そして、まだ生まれてもいないのにベビーベットを購入し、家の壁に赤ちゃんを運んでいるコウノトリの絵を描き、子どもとの楽しい未来を夢見ていたのに…。それが叶わないと知った二人は…。

出会った頃、南アメリカの秘境パラダイスの滝にクラブハウスを建てたいと語り合っていたことを思い出し、それを叶えるために貯金を始める二人。しかし、カールが航空券を手に入れた矢先に、エリーは病に倒れて亡くなってしまうという悲しい展開。ピクサーの凄いのは、結婚してからエリーが亡くなるまでを、台詞やナレーションを入れずに、二人の動きや表情だけでサクサクっと見せているところだね。

エリーが亡くなった後、そういえば子どもの頃に〝飛行船で連れてって!〟って言っていたことを思い出したカールじいさん。たくさんの風船をつけて家ごとパラダイスの滝を目指すっていうインディ・ジョーンズもびっくりの冒険の旅を始めるっていう高齢者でも〝やればできる!〟というアドベンチャー映画。エンドロールの〝わたしの新しい冒険ブック〟は、ほっこりして涙が出そうになるので見逃さないでね。

〝晴れときどきくもり(同時上映の短編映画)〟〝ダグの特別な1日(オリジナル短編動画)〟〝南米ベネズエラ冒険記〟〝チャールズ・マンツのエンディング〟の4本の特典映像も観ることができるので、DVD視聴がお勧め。

視聴メモ:2023.09.03/128/図書館🅼DVD
しろくま

しろくま