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詩人の血
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目次

『詩人の血』に投稿された感想・評価

kou

kouの感想・評価

3.5
ビジュアル的な面白さ、まさに詩的に映像が断片化され、そして象徴的なモチーフが繰り返される。手のひらに移る唇、そして彫刻に生命を与える。また、鏡の中に飛び込む場面は印象的だった。

正直目の前の映像を見るだけでそこから何かを感じ取ることはなかなか難しかった。しかしながら、ビジュアルの強烈さ、印象的なシーンが多い作品であった。もう一度見たい。
たむ

たむの感想・評価

4.0
ジャン・コクトー映画祭開幕。
なんという素晴らしい企画…。
デジタルレストアされたジャン・コクトー監督の映画をスクリーンで鑑賞出来るとは!

本作はジャン・コクトー監督のデビュー作品で『アンダルシアの犬』と並ぶアヴァンギャルド映画の代表作です。
トーキー映画ですが、手法はサイレント映画の作り方です。
詩人でもあるジャン・コクトー監督のイメージを視覚的、聴覚的に表現していきます。
物語的な整合性や繋がりのようなものを意識するとわけが分からなくなるので、精神分析的なイメージに身を委ねる映画になっています。
倒れる塔の強烈なインパクト。
死のイメージや全体の構成は『オルフェ』に直接繋がります。
今観ても強烈なイメージは古くはなっておらず、多くの映画作家のオリジナルを観るような衝撃もあります。
『テネット』を先取ったような逆行もありますし、インスピレーションを与える映画ですね。
ワンコ

ワンコの感想・評価

4.0
【自由】

この「詩人の血」は、のちに制作される映画「オルフェ」や小説「恐るべき子供たち」の表現にも繋がる作品とされるが、それにもまして、コクトーの純粋さや自由さが垣間見られると思う。

コクトーはギリシャ神話や民話を好んだとされるが、それは、この作品の鏡を通して冥界とこちらを行き来するところや、生と死をどのように捉えるか、冥界とはどのようなところなのかなど、この映画では、コクトーのインスピレーションや独特のアイディアが散りばめられているように感じる。ちなみに、鏡は「オルフェ」で、雪合戦の場面は「恐るべき子供たち」で、そして、もしかしたら、こちら側の世界とあちら側の世界という感覚は「美女と野獣」でも生かされているのではないかと思う。

コクトーの作品はアバンギャルドだとか、シュールだとか表現されることが多いように思うけれども、こうした複雑さを暗示的に示すより、もっと具体的に更に簡単に考える方がしっくりくるのではないだろうか。
子供の頃、自分自身と鏡に映る自分が一緒なのか不思議に感じたことはないだろうか。
死んだらどうなるだろうなんて大人になっても割り切れない人はたくさんいるだろう。だから宗教が存続しているといっても過言じゃないかもしれない。もし、あの世があるとしたらどんな世界か。コクトーは枠組みに囚われず自由で純粋な気持ちを持っていたのだと思う。

ところで、美青年エンリケ・リベロは、のちに映画「オルフェ」で使われるコクトーのオルフェをモチーフにしたデザインのモデルになったんじゃないかと思った。
これについては、ひとつエピソードがあるので、「オルフェ」のレビューに書きたいと思います。

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