「女神の継承」のバンジョン・ピサンタナクーン監督が脚本を手掛けたタイ産のホラーです!
めちゃめちゃ良かったです!
ストーリーは深夜、カメラマンのタンと恋人のジェーンが友達の結婚式の帰り道、歩く女性を轢いてしまいます。
運転していたジェーンは慌てて轢かれた女性の元へ向かおうとしますが、タンに阻止され二人は逃げます。
そこから二人の身に不可解な事が起き、やがて悲劇が訪れるという、ホラーにありがちな内容です。
派手さも無く低予算の作品です。
しかし!
いやぁ、怖かったです!
とにかく演出や場所、光等の効果が秀逸で小道具(カメラ等)の使い方が上手い!
例えば、主人公のタンはプロのカメラマンである事から自宅のマンションにも現像室があります。
なので、その部屋一帯は薄暗く赤い光が灯っています。
その為、いつ出て来てもおかしくないような雰囲気が怖いです!
後、一眼レフ等のカメラは一旦現像しないといけないので時間差があります。
一方、ポラロイドカメラは撮ったらすぐに写真が出来上がるので"今、そこで起きている事"がリアルタイムで写し出されます!
勿論、ネガや通常の写真ならではの恐怖の演出も良かったです!
他にも、徐々に身の危険が迫るタンとジェーンがその原因を探るべく別々に動き出すのですが、二人共、"写真"によって明らかになっていきます。
そのシーンを交互に観せていく辺りも上手いなあ。と思いました!
そして何より、出てくる霊が怖い!
演じられた方には失礼ですが生前の彼女の容姿や奇行も怖い!
全編通して画質が荒いのも怖い!
終盤で明らかにされる事実!
驚愕のラスト!
大満足です!
グロさも派手さも無いけど、かなり良く出来た良質のホラーだと思いました!