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バタリアンのchinsukoのレビュー・感想・評価

バタリアン(1985年製作の映画)
3.6
80年代を代表するゾンビ・ホラー作品

公開当時は「オバタリアン」なんて言う流行語まで飛び出した、今だに熱烈なファンを持つ作品。

ジョージ・A・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』を敬愛するダン・オバノンによる監督作。

ジャンルはゾンビものだが、「タールマン」や「オバンバ」「ハーゲンタフ」等のゾンビにあだ名をつけているのも特徴。
このあだ名は日本の配給会社が勝手につけたものらしい。
因みに「タールマン」はゾンビ・デザイナーのインタビューで紹介していたので、これは違うっぽい。

今見ると、ロメロやフルチのようなおどろおどろしい演出とは違い、声や音がやたら五月蠅くゾンビの動きは速いしと、当時としては斬新な演出だった様に思える。

印象深いのは安置室の死体が全身黄疸なのが生々しく、それが凄い速さで襲ってくる下りは笑えなかった。

久々に見たが、結構覚えているもので、それ程深く印象に残っていたのだと自覚した。

まあ、近年の作品と比べたらビジュアル的に劣るのだが、アイデアの良さでカルト人気を得ているのだと思う。
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