するとら

最凶赤ちゃん計画のするとらのレビュー・感想・評価

最凶赤ちゃん計画(2006年製作の映画)
3.8

表のテーマは小人症(?)の主人公が悪の組織のボスへダイヤを渡す任務を遂行すべくひょんなことから赤ん坊へなりすますクライムコメディ 
そんなコメディ性の中にはハンディキャップを抱え誰からも愛されず育ったチンピラが、擬似家族として生活するうちに本当の愛を知るという人間ドラマ的な面もあるのでバカバカしくて笑えるのにとあるシーンでは何故か感動してしまう 父であるダリルは壮絶な人生を辿ったであろう赤ちゃん主人公に同情し言葉をかけるシーンで主人公が胸打たれてるであろうことが表情から伝わります
そんな主人公のバックボーンを考えるとこんな滅茶苦茶な奴でも最後は報われてほしいと思ってしまうんですね…

ハッピーエンドかと思いきや主人公は明らかに倫理的にアウトなことを奥さんにしちゃってるのでなんとも言えない気持ちになります… そこで終わらないのがこの監督の作風なのでしょう…
ラストの赤ん坊の顔… やっぱりダリルがずっと不憫すぎる…笑

笑って泣けてしっかり複雑な気持ちを残し印象付けてくれたので満足な映画でした!
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