爆裂BOX

猟奇!食人族/密林の変態儀式の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
人類学を専攻するハイダル一行は、未開の地に住む食人部族を調査する為ニューギニアの孤島へやってくる。だが島の宝を狙う悪党一味も島に上陸し、更に部族は反乱を起こした残忍な魔術師に支配され二派に分裂しており…というストーリー。
インドネシア産の食人族映画です。ただ、食人シーンはワンシーンくらいでしかもハッキリ映されてないので食人族映画とは言えないかも…
部族に襲撃され絶体絶命の危機に陥るハイダルたちですが、飛行機事故によりジャングルで育ち、母親から貰った首飾りのおかげで部族の女王に祭り上げられそうになるも、反乱を起こした魔術師たちに命を狙われる女ターザンジェリコに助けられ、共に魔術師たちや悪党に立ち向かうという内容です。
冒頭から魔術師が反乱を起こして二派に別れた部族が大乱闘繰り広げて、更に宝の地図を奪う為、ドリス率いる悪党一味がハイダルたちを襲って大乱闘にカーチェイス、爆発などを起こしながら何とか飛行機に乗って島に向ったりと勢いに溢れて進行していきます。「ザ・レイド」以前からインドネシア映画はアクションと勢いに任せた映画作ってたんだなぁと思いました。格闘アクションの迫力は及びませんが。
敵の魔術師が使う黒魔術の数々もインパクトありました。手からオレンジの光線出したり、手柄立てた優秀な戦士の頭に角生やしたり、反抗した女を足からドロドロに溶かしたり、攻撃を防ぐオレンジ後光バリアを出したりと多彩な魔術を見せてくれます。途中から白魔術師も出て来て、紫色のヤバイ感じの沼に敵陣の光景映し出したり、沼から取り出した泥人形で敵戦士呪い殺したりします。
前述したように唯一の食人シーンも原住民が群がった後腕持って離れていくくらいで直接的なシーンありませんし、他もゴア描写はありませんね。攫われた女性が首チョンパされたりするけど、直接的なシーン此方もないですし。
ハイダル一行を案内するガイドが生き別れたジェリコの父親で、親子の感動的な再会シーンも一応あります。
ジェリコ役の女優も美少女でしたし、ハイダル一行の女性メンバーも美人でした。
ハイダルと裏切り者のジョンやドリス一行との戦いと、ジェリコと彼女の味方に付いた戦士たちと魔術師一派との戦いが同時進行して途中から混戦みたいになっていく所はカオスすぎてちょっと笑っちゃいました。
そこからの最後の戦いも、魔術師が洞窟の岩爆発させて破片飛ばして女戦士たち次々倒したり、欲深いジョンが宝発見して狂喜乱舞したり、生きていた女王と魔術師が手から光線出しながらもみ合って山が爆発したりとカオスすぎてちゃんと決着つくのかと思いました。最後も手を叩きつけたら魔術師爆発するし。
生き残った二人が抱き合ってハッピーエンドな感じで終わるけど、マヤとか他の戦いに参加してた戦士たちどうなったの?皆死んだのかな?
食人族映画として見たらガッカリ間違いなしですが、魔術やアクションなど様々なエッセンスぶちこんだ勢いと変なパワーに満ちた怪作と言っていい作品でした。