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少年のごーのレビュー・感想・評価

少年(1983年製作の映画)
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台湾巨匠傑作選2023

侯孝賢の日本劇場初公開作品。

自分のために母親が再婚した少年の成長を描く。
が、単純に歳は重ねるものの内面的な成長はあまり見られない、、、。
素行不良の主人公は学校を退学させられそうになったりと親に迷惑をかけるが、親もよく聞く「〇〇なんかに育てた覚えはない!」というセリフで子供を叱る。
基本的には子供が悪いが親も身勝手なものだ。
思うんだけど、大事なのは〇〇に育てないこと、ではなくて〇〇をしないように育てること、なのではないだろうか。そうすると教えるべきことは沢山あって、だから教育は難しい、ということになる。きっとそういうものなのだろう。と、観てて思った。

主人公の悪事は収まらず、最終的に母親にある不幸な決断を迫らせてしまいなんとも後味の悪いことになってしまう。
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