福福吉吉

デイブレイカーの福福吉吉のレビュー・感想・評価

デイブレイカー(2009年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
謎の感染症により人類の9割がヴァンパイアになってしまい、人間の血液を必要とするヴァンパイアは人間を捕らえ、血液生成の道具にしていた。そんな中、研究者のエドワードは血液製造会社で代替血液の製造を担当するも製造は上手く行かない。ある日、エドワードは人間と出会い、彼らを匿って逃がしてしまう。

◆感想◆
ヴァンパイアの支配する世界の中で、ヴァンパイアのエドワードが人間との出会いとともに、感染症の治療方法を見出すストーリーになっており、独特の世界観の中でヴァンパイアになっても欲にまみれる人の醜さが描かれています。

主人公のエドワード(イーサン・ホーク)は人間の絶滅を危惧し、ヴァンパイアでありながら人の血を飲まないという人間よりの存在として描かれています。代替血液の製作も人間の血を吸う必要が無いようにするため、エドワードは研究していました。

一方、エドワードの勤務先の会社の社長・チャールズ(サム・ニール)はヴァンパイアとして生きることを喜んでおり、最終的に自分の利益を優先する考えの持ち主として描かれていて、見事なくらい悪役としてハマっていました。

エドワードは人間のオードリー(クローディア・カーヴァン)、ライオネル(ウィレム・デフォー)と出会うことで大きな転換点を迎えます。ウィレム・デフォーはどんな役でもこなす俳優としての幅の広さを感じました。ストーリーとしてかなり大きな起伏が生まれ、その後のヴァンパイアとの戦いやチャールズの暗躍などの緊迫した展開になっていき、面白かったです。

独特の世界観とシリアスなストーリーがなかなか楽しい作品でした。

鑑賞日:2023年9月21日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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