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ビッグ・トラブルの東京キネマのレビュー・感想・評価

ビッグ・トラブル(2002年製作の映画)
3.5
結構面白かったです。 監督はバリー・ソネンフェルドですか、うまいですね。

しかし、2002年の公開はタイミングが悪すぎですね。 2001年がニューヨーク同時テロですから、どう考えてもこういうお話を見て笑う気分にはなれなかったでしょうしね。 BOX OFFICE MOJOによれば製作費4,000万ドルに対して全米興収で850万ドルということなので大赤字です。

この手のピンボールマシンのように小ネタが弾けてストーリーになってゆくような映画って、最近めっきりなくなったような気もするんですが、もしかすると、それもテロ事件の影響なんでしょうか・・・。 そういったこともあるんですが、これ爆発するのって原爆でしょ。 これもね、人の国に原爆落としておいて、こんなネタでよくコメディ作れるよねえ、っていう気分になっちゃいますからね。 コメディみて、ばかやろう、となっちゃったら、これはもう失敗ですよ。

だから、政治的な環境とか、時代の気分の方が映画のテーマより上位なんですね。 怖いですよね、製作者が意図しなくても、時代が意味付けしちゃうってことですからね。
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