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怒りの日のDのレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
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カール・テオドア・ドライヤーが、魔女狩りが横行する中世を背景に描いた作品。

また、下手をすれば、昼メロになってしまいかねない設定も含んではいるが、きちんと芸術作品として、昇華させている傑作。

女優の目力、光の対比、漲る緊張感、魔女裁判、焔、などのモチーフがモノクロに造形的に美しく表現されている。

中世的な宗教観は、ベルイマンやブレッソンと似て非なる存在だが、本作は暗部を炙り出す恐怖の要素が色濃い。
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