みおこし

落ちこぼれの天使たちのみおこしのレビュー・感想・評価

落ちこぼれの天使たち(1987年製作の映画)
3.5
カリフォルニアの生活貧窮地区にあるガーフィールド高校に赴任してきた元コンピューター技師の数学教師エスカランテ。驚くほど勉強へのやる気がなく、移民の多い地域とあって英語さえ通じない生徒もいるという状況に頭を抱えるが、持ち前のユーモアを生かして彼らに数学を教え、次第に生徒たちは最難関の微分までも学習するようになる。彼らはついに大学修了試験を受けることになるのだが…。

教師ものということで鑑賞。本作で主人公エスカランテを演じたエドワード・ジェームズ・オルモスはアカデミー賞主演男優賞にノミネート。このエスカランテ先生は実在の人物で、2010年に亡くなるまで多くの学生や教師に影響を与え続けた人物とのこと。
人生の素晴らしさを説いたり、部活動を通して生徒たちに学びを与える先生たちの映画は数多くあれど、あくまで勉強を通して子供たちとコミュニケーションし、勉強を通して彼らの可能性を導いていく先生が題材というのは珍しいのでは?先日最終回を迎えたTBS系ドラマ『ドラゴン桜』の桜木先生もまさに受験を通して大切なことを教えてくれる先生でしたね。
貧しい環境に育ったから勉強するということに慣れていない生徒が多いものの、ちょっと不良っぽく見える子たちも根は良い子たちなので素直にお勉強して、夏休みの講習にも来るからカワイイ(笑)。淡々と進む物語が逆にリアリティたっぷり。さらに実話ということもあって、最後の感動は何とも言えない...!

ちなみにタイトルの"Stand And Deliver"は昔の西部劇の映画とかで強盗が「有り金を全部置いてけ!」と相手を脅すときに使う言葉なのですが、なぜ本作のタイトルになっているかだけは分からず...。同時代に人気を博してた人気バンド、アダム&ジ・アンツの代表曲?(古い...笑)
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