爆裂BOX

ダークネスナイトの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ダークネスナイト(2007年製作の映画)
3.6
ハロウィーン・パーティーに参加する為車を走らせていた7人の若者は、車がパンクしてしまい立ち往生してしまう。偶然出会った少女の案内でワーム・ウッドという小さな村に辿り着くが…というストーリー。
「スリーピー・ホロウ」と同じく首無し騎士が暴れるスラッシャーホラーです。監督は「シャークネード」シリーズや「ホスピタル」のアンソニー・C・フェランテ。
ワーム・ウッドの村と村人たちには薄気味悪く怪しげな雰囲気が漂っていた。彼らは7年に一度蘇っては首狩りを行う首なし騎士の生贄として誘い込まれたのだった、という内容です。
首無し騎士の人物像は「スリーピー・ホロウ」とは違いますが、調べてみたらアメリカに古くから伝わる伝説で首無し騎士の人物設定は作品ごとに違うようですね。一応、ワシントン・アーヴィングが原作としてクレジットされてて、作中でも言及されます。
ストーリーは「スリーピー・ホロウ」のように上品な感じのホラーではなく田舎町に迷い込んだ若者たちがヒドイ目にあう典型的スプラッタホラーです。殺人鬼を首なし騎士に変えただけですね。
話に目新しさはないですが、首無し騎士による首チョンパが斧や円盤カッター、車のトランク、トラバサミなどバリエーション豊かです。車の上をジャンプしながらすれ違いざまのチョンパシーンは「オオ!」と唸らされました。
首なし騎士は首を狩る度にその首を地獄に繋がる泉に捧げて、その度に頭部が再生していきます。最初の方の切断面から伸びた血管が触手みたいに蠢いてヒロインの顔に迫るシーンは何だか「バイオハザード4」の首から触手出したガナード思い出した。ジャックオーランタン頭につけて追い掛けてくる所も面白かったですね。最後の方はちょっとダークマンみたいな見た目になってました。
主人公たちをいけにえにしようとする町の住人たちも不気味でイイ感じです。特に、雑貨屋とガソリンスタンドのオヤジがイイ味出してました。しかし、途中で主人公達の前に現れた保安官は何で車のガソリンタンク打って自爆したんだろ?全然必要性なくて笑ってしまいました(笑)終盤では主人公達の無線受けて村に来た保安官と銃撃戦繰り広げたり、村人達も中々ヤバい奴らでした。
最後の戦いが個人的にイマイチ盛り上がりに欠けていて残念でした。しかし生首サッカーは酷いでしょう(笑)友達なのに(笑)しかも河に落としたのにまるで主人公達気にしてないし(笑)しかしあの剣は結局河の上で刺さないと効果なかったという事なのかな?
B級ホラーファンなら充分満足できる良作です。
後、ワンシーンだけですが首無し騎士はバイクに乗ってるのでジャケットは詐欺じゃないです(笑)どうせならずっとバイクで追い掛け回してほしかったな。