「ロスト・イン・トランストレーション」の変奏曲的な作品にして、ソフィア・コッポラのベスト級作品!
父が映画スターという、ソフィア・コッポラの原体験であるような、スティーブ・ドーフとエル・ファニングによる父娘の話。
こちらの方が先に制作されているが、逆に「アフターサン」を思い出させずにはいられなかったよき映画。
とはいえ、「アフターサン」は内向的閉鎖方映画であるが、こちらは明るいがダメ親父であることを悟られないのうにみせるのが上手い、外方的開放型とでもいったところ。
それも説明的ではなく、台詞も押さえて表情や仕草で語口で語られるよき映画。
音楽はソフィア・コッポラのパートナーであるフェニックスによるスコア、これもまたよい。
ヴェネツィア映画祭金獅子賞。