垂直落下式サミング

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.8
ひみつ道具が展示された未来の博物館を舞台に、謎の怪盗DXに奪われたひみつ道具を取り戻すためにドラえもんとのび太たちが繰り広げる大冒険を描く。
劇場版だと性質がちょっと小綺麗になるのが鼻につくのび太だけれど、本作ではしっかりムカつくダメ野郎なのがいい。のび太の性格が解釈一致な良作。
ゲストキャラがいい。とてもカワイイ♂ギーグな少年。この人は、どこでもドアを作った人の孫らしい。すごーい。のび太の相棒は常にドラえもんだから、ショタとのブロマンスは巧妙に回避され、いつものメンバーとの冒険に注力される。
天馬博士やプルートっぽいやつが出てきたり、未来世界は手塚らしいきんぴかユートピア。その上で、レアメタル、資源枯渇、クリーンエネルギーなど、現代ならではの問題提起がなされる。
閉館時間を知らせるのは、ほーたーるのひーかーりオールドラングサイン。未来でもおなじかあ。そんなこんなで、太陽製造とかいう禁忌に触れる。核分裂、四次元、重力、それらすべて人類の手のなかに作り出せる時代らしい。恐るべき新世界。ブラックホールの吸引力で、しずかちゃんはパンチラどころか、服を剥ぎ取られてすっぽんぽんに!やばすぎるだろ未来。