ミークス・カットオフのDのレビュー・感想・評価

監督ケリー・ライカート、ミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッド、ポール・ダノらが共演。女性監督・主人公による珍しい傑作西部劇。三家族、案内人、砂漠の近道、先住民などを用いた神々しさは神話性を帯びている。MMFRは行って帰ってくる話だが、本作は近道の話。ミークは案内人の名前で、カットオフは近道を意味する。両作は対極にあるように感じるが、その核心にあるものは本作にも通じる。ミニマムに描く削ぎ落とした引き算の美学、音、砂漠がひたすら美しい。