ミナカ

インターステラーのミナカのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.9
嗚咽して泣いた!

もうすぐ地球は飢餓で滅亡する、、、主人公/クーパーは家族を地球に残し、はるか宇宙に旅に出た。

クーパーが助けたいのは家族。星々を着陸するたびに、時間のズレから容赦なく地球上での年月は経過していく。船内の女性パイロットとの恋になり、クーパー自身の考えも変化していく。これはクーパーの内面的な旅でもある。

圧倒的な映像世界に大感動!映像処理に相当のこだわりがあり、滅亡間近の地球ではザラつきを強調するためにわざと荒く、宇宙船内では浮遊感や不安定さを表現するため、ブレブレの手持ちカメラで撮影されてて雰囲気ばっちり。

スターウォーズみたく派手なアクションがなく、おまけにメイン舞台は密室の船内。そのため役者の演技は必然的に制限される。その縛りの中での目の動きや会話の抑揚を用いた演技が素晴らしい!!

5次元世界にぶっとんでったのもいいな。子供の時間軸は無限。。。たしかにそんな感覚は昔あったし、時間そのもの、、、おっきく言えば人生という時間の流れすらにも気づきを与えてくれた。最終的に愛に帰結するのがなにより感動です!

水や氷の惑星は容赦なく無慈悲。狂ったマン博士。狂気に走らず事情をみんなに話してみればよかったのに。やはりこんな星に1人でいるとおかしくなるんだろうか。 
ハンスジマーの音楽は、もはやこっちがメインなんじゃないかというほど幻想的かつ叙情的。鳴りをたっぷり聴かせてくれるから、こちら側の余韻もひとしおです。

ロボットのTARSも他に見ない感じでいいな。こういうのは普通ロボットボイスを使いそうなもんだけど男性の声。最初誰が喋ってるのか分からんかったです。
ラスト1番泣けるところでの「自爆スイッチOn!!10,,,9,,,」に爆笑!美味しいところ持ってく愛すべきロボット!!!涙

何回観ても飽きない。
観れば観るほど味わいの出る映像、ストーリー、演技とともに完成度の高すぎる作品。
ミナカ

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