鷺宮テラス

インセプションの鷺宮テラスのネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

"同床異夢"という言葉があるように寝床を共にしていても見る夢は別々で結局は他者であることを痛感させられてしまうけれども、いつかは同じ夢を見たいと思っているし本作は好きな人の夢の中を覗いてみたいという願望も叶えてくれているところがお気に入り。

『To take a leap of faith.』

"スパイダーバース"でも使っていた言葉は本作では奥様がコブに、コブがサイトーに問いかけていた。サイトーは銃を以って自ら”a leap of faith”をしたのか。命を投げ出すほど他者を信じきって"飛ぶ"ことが果たして自分には出来るだろうか。この映画はサイトーのコブに対する(コブとサイトーの間の)信頼の物語だと思った。その"信"に値する行動をコブも見せているところがイイ。

目が覚めてすぐにコブとの約束を守って電話をかけるサイトーがいいなぁ。

夢は死んだ人間にも会える。私が父と会話出来る唯一の場所だ。きっとトラウマのせいで(夢の中で)子供達の顔を見れなかったコブの視界に二人の笑顔が映った喜びと安堵は計り知れないものだったのだろうなー。


大好きな俳優マイケル・ガストンさんが入国審査官役でいらして『Welcome home,Mr.Cobb』と伝えてからコブが出口に出るまでの場面がサイコーでした。



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このお方の作品は笑顔の場面がなくて独特の堅苦しそうな哲学的のような言い回しから(合う日本語がないからか)字幕が合っていないと感じて気を抜くと眠くなる。でも夢のお話だからそれもたのしい。

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2回目の鑑賞。そろそろ、ようやく!テネット観るかもー。
鷺宮テラス

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