symax

バイオハザード:ザ・ファイナルのsymaxのレビュー・感想・評価

3.1
崩壊した首都ワシントンで目覚めるアリス…宿敵のはずだったAIレッドクィーンから、残された人類を救う事が出来るある手段を教えられる…残された人類を、そして世界を救う為にアリスは向かう…全ての始まりであるアンブレラ社のあのハイブへ…

14年6作も続いたシリーズの完結編。

もはやゲームが原案であるというより、ミラとポールのアンダーソン一家のファミリーストーリー的シリーズとなりました。

二人の愛娘エヴァーもレッドクィーンとして出演していますし、実の娘を出演させた事は、完結編である本作のラストをある意味エモーショナルにする効果がありお見事。

このシリーズ、ファイナルを除いて皆鑑賞済みでありましたが、元のゲームに最も雰囲気が近いのは2作目だったかもしれません。

このシリーズは、アリスの独り言として、前作のあらすじを説明し、前作の繋がりをズバズバ断ち切り、リセットしてから物語が始まるというのが特徴で、"Ⅴリトリビューション"でキャラ総集合で胸熱な終わり方したのに、今作では、"えっ?他のメンバーは?"と突っ込み要素がかなり強いですが、その代わり、オープニングのあらすじは、シリーズで最も丁寧且つスタイリッシュなんで、始まり方は良かったです。

何より、完結編ですから、アリス出生の秘密を始めとするこれまでの謎をハッキリさせ、綺麗にシリーズ終結させていると思います。

ゾンビの扱いはモブ以下ですが…シリーズ初期に比べ、CG技術も進化していますから、ケルベロスなんかかなり進化したデザインでカッコ良くなってます…でも、泳げないって…

正直、アリス以外のキャラが薄く、クレアでさえ、出てる意味が分からない設定ですが、"ミラの為に"という、"ミラ・ジョヴォヴィッチ大好き"ポールの意図は潔く、もはや宿敵すらどーでもいー感が溢れていました…

ミラ・ジョヴォヴィッチは、シリーズを通して美しくて強いアリスを演じ続け、今作でもその強さと美しさは全く変わっていませんが、母となり年齢を重ね、落ち着いた雰囲気を醸し出し、今現在が最も美しいと思います。

シリーズの悪役と言えば、ウェスカーですが、あんなに強かったのに、まさかの"ロボコップ"…爆笑でした。

そして、バイオはシリーズを終了しましたが、ミラ大好きポールが簡単に終わる訳が無く、"どうだ!ミラ凄いだろ!綺麗だろ!"は、"モンハン"へと舞台を変えるのでした…ってまたゲームですか?
symax

symax