せびたん

コングレス未来学会議のせびたんのレビュー・感想・評価

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)
2.5
「パプリカ」的な何かにファイナルファンタジーのムービーや9.11がブレンドされていたような。

ロビンライトという女優さんが本人役で登場する前半は実写(後半はアニメ)。
もしかするとこのあたりは役柄としてのロビンライトの設定(虚)と女優としてのロビンライトさんの諸事情(実)との微妙な食い違いを楽しむ構成だったのかも。
さらにはとりあえず「実」とは言ったけれども女優ロビンライトはロビンライトさん本人にとっては「虚」だとも言えるわけで…。このあたりから現実と虚構の境をあいまいにする作業が進められてたみたいな感じ?

手が込んでるなって思ったけど、残念ながら私はロビンライトという女優さんのことをまったく知らないので、実写パートはピンとこなかった。ロビンライトさん以外の実名で登場しているっぽい映画関係者のことも全然知らなかったし。
そこそこ知っていればニヤニヤしながら見れたんだろうか。

また後半(アニメパート)には、元ネタのあるキャラが大量に出てた気がするのだけど、どれも私には微かに見覚えがある程度。

結局のところ私がこの作品を楽しむには知識が足りていなかったというか。共有している体験が少なすぎたというか。

必要最小限共有しているものがあれば、虚実の境目が曖昧な(というか虚実という尺度での物事の分類がすでに無意味な)トリップ感を楽しめる映画だったんじゃないかなと思います。

なので4.0を付けてる人がいても驚かないです。
でも実写パートの画面の構図が悪すぎるんで個人的には5はないかも。
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