鷺宮テラス

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカの鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

4.4
紅白戦。

少しずつお互いを理解しあってきたキャップとトニー。そして仲間たち。

今作も彼らは厳しい決断を迫られる。ロス長官が提案するThis is middle ground.に対してトニーとキャプテンアメリカの意見が分かれるのだけれどどちらも正しい。キャップには"それよりも"優先する出来事があって。悲しげなスティーブの表情に涙。

キャプテンの方は時間が限られていることがよく伝わってくる。頭で考えてる暇がない。数日ベッドの上で悩みたくても出来ない。

リアリストとイデアリスト。どちらも間違いが起こる。彼らは痛感する。あげく経営者としてのヴィジョンを持つトニーは○○○○○リストと野次られる。きつー。

100人全員が賛成し得る案などない、100人全員の命は救えないという人類の限界を描いているようだった。でもピアノは動かせるんだよ。100人乗っても大丈夫なんだよ。(某CMのコピー)


日本語の私達にはわかりづらい
"compromise"と"consequence"がテーマになってそうで深そうではある。(ほとんどの登場人物がconsequences と口にした。)

トニーが『ギブミーアブレイク!!
やれること"全て"やってるんだ!!!』

トニーのすべてを犠牲にしたアクションに対するストレスを顔真っ赤にしてぶつける場面がシリーズ最高のお気に入り。こういうので友情は深まったりする。

トニーの○○が手首パーツに変形するところも好き。作を追うごとに進化をみせてくれてカッコイイ。


パパ陛下さんがキャプテンロジャースとアメリカとは呼ばないのもグッとくる。

ヴィジョンが"causality"って言うとマトリックスのメロビンジアンを思い出して萌える。

エイジオブウルトロンでキャプテンが最後に
I miss you too,tony.

本作でas his friendとして駆けつけた彼に
"good see you tony."

この"tony"は感慨深い。友として呼びかけたんだね、キャップー!!

ステキな台詞の多かった作品でした。
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