オレオレ

SPY/スパイのオレオレのレビュー・感想・評価

SPY/スパイ(2015年製作の映画)
3.5
$65Mの製作費で$236M稼ぐんだもの、みんなこういうの、好きなんじゃん!

CIAのデスク職スーザン(M・マッカーシー)、相棒エージェントのファイン(J・ロウ)を殺されたのをきっかけに現場エージェントに志願、核弾頭だか爆弾だかが「悪の手」に渡るのを防ごうというどうでもいいストーリー。P.フェイグ監督とM.マッカーシー、R.バーンという「ブライズメイド」トリオがパリ、ローマ、ブダペストと無駄に(?)豪華なロケを行い、J.ステイサム、B.カナヴェイル、A.ジャネイなど本気メンバーがFワード連発で悪態つきまくりで実に楽しい。
タキシード姿でJ.ロウが登場するオープニングから、007をパロディしていて期待が持てる。オープニングクレジットも007をめちゃくちゃおちょくっていて見る方はニヤニヤ。
ファインがスーザンに渡すダサいネックレス、スーザンに与えられる変装と名前がいかにも中年キャットレイディや田舎のおばさんのそれ、という小ネタもウケるし、なによりJ.ステイサムの口の悪さと頭の悪さが最高。
脇役アルドの「イタリア人以外がステレオタイプするイタリア人」もツボだった。

飛行機のシーンとかしつこい場面もあったけど、最後の最後まで(エンドロールのあとまで)笑えるコメディだった。
ちょい役ですぐ女房の映画に出てくるM.マッカーシーの旦那がいつ出るかいつ出るか、という楽しみもあったし。
DVDでも買えば、楽しそうな制作現場とかカットされたシーン、NG集でもあるのかなあ。なんだかんだで大物俳優たちも、こういうの出るの好きなんじゃん、と思う。
俳優のスケジュール調整が大変そうだけど、続編作って欲しいわあ。といいつつ、映画館まで見に行くことはないと思うけど、(笑)。