おけい

微笑むブーデ夫人のおけいのレビュー・感想・評価

微笑むブーデ夫人(1923年製作の映画)
3.7
死ぬまでに観たい映画1001本

フランスの女性監督ジェルメーヌデュラックによる完璧なフェミニスト映画。

抑圧的な夫に嫌悪感しか無いブーデ夫人が、退屈でつまらない結婚生活を強いられている様子が凄くうまく描かれている。

お手伝いさんも居るし裕福な家庭なのだと思うが、とにかく夫と不仲過ぎて笑ってしまう。タイトルにもなっているが、ストレスの逃げ道が妄想であり、うっすら微笑むブーデ夫人なのである。

画の強さや雰囲気がデビットリンチの『イレイザーヘッド』を連想してしまったり、ストーリーの本質は異物を飲み込んでストレスを発散してた『スワロウ』にも似てる。

女にとって自由に勝る幸せは無いのかもしれない…と思う今日この頃。

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