これは今までありそうでなかった、男同士の男同士による男同士のためキャンプ映画だ。
監督は女性だが、その感性は素晴らしく、なんとなくジャームッシュのそれを彷彿とする。
親友だがその価値観は正反対で、大人になるとよりすれ違いになり、段々と疎遠になっていく、その狭間を捉えたような作品。
特にこれといった重要な会話があるわけでもない。かといってそんなに語らずとも、わかり会っているので、息苦しさは感じず、淡々とした時が流れる、目的地までの愛犬を連れたロードムービーも大変心地よい。
かなり内向的な映画ながら、山奥に佇んだような自然の映像、ヨ・ラ・テンゴのヒーリングミュージックなど癒し効果が抜群に作用する。これはかなり好きだわ〜これからもおそらく何度もみてしまう作品。
