年収1,000万円を擲って脱サラし、映画製作に生きることを決めた岸田（岡奏輔）が、あるドキュメンタリーの取材を受けることになる、というフェイクドキュメンタリー。映画に情熱を燃やすこと＝ギャラには頓着しない、という意識への違和感。監督の実体験を映画化した作品だそう。
作品に参加する役者やスタッフに対し、ノーギャラを誠意だとして押し付ける業界の風習と、それに納得がいかない岸田。予算のことを語るのがナンセンスだといい、全てがやりがい搾取に繋がる負のループ。やりたいことをやっていることを盾に取って、払うべき報酬を払わない社会はおかしい。皆がやりがい搾取にはNoを突き付け、お金もしっかりもらって楽しいことしていきたいですね、というお話。
