ケリー・ライカート監督 6作目
感想👇
この作品は3つの話からできている。
遠くに青っぽい色の山
その前にくすんだ緑色の草原
汽車が赤いランプをつけて右上から斜めに走ってくる。
この景色が見えた途端 ライカート監督の世界へ
①弁護士の話
中年の男女 くすんで茶色くなった色の壁
夫婦ではなさそう
弁護人からのクレームで男性の弁護士を紹介するのに付き添いを。
あっさり『分かった』の返事に対して 『8ヶ月頑張ってきたけど 今日は男になりたかった』と、
女であることにがっかりした様子
②グレーの空をバックに木々がパラパラと生えている。その前にはかれた草地が広く映している
くすんでいるグレーの色がかかっているような緑色。
これから家を建てようとする夫婦
俗に言う かかあ天下の家
家族同士がギスギスして見える。
この旦那さんは弁護士さんの不倫相手だ。
砂岩を譲ってもらおうと交渉しに行ったが 旦那は正直すぎる様で
奥さんはイライラ
③馬の世話をする女の子と、教師の話
※心が通い合ったと思っていたら違ったようだ?
真っ白い雪が一面を覆っている牧場 所々に土が見える。
馬が🐎遊んでいる、
薄暗いどんよりと曇った空
ほぼ余計な音がない世界。
特別に何かの出来事はない。
ライカート監督の映画を見始めると、日々 時間ばかり気にして、
バタバタしてる所から スッと映画の中の時間に入っていける。
『それがとても心地よい。』
映画の内容もそうなのだが、このスローな時間の感覚と、心を和ませる映像が とても大切な物の様に思えてくる。
この感覚をいつまでも『感じることができる様に』『なくならない様に』
意識していたい!