Uえい

人類SOS!のUえいのレビュー・感想・評価

人類SOS!(1962年製作の映画)
2.5
原作はジョン・ウィンダムの「トリフィド時代」というSF小説でベストセラーだったらしい。天変地異と地球侵略の二つの軸で展開する終末SFで、B級臭がするものの結構作り込まれていた。

何百年かに一度の流星群が観測できる日で、誰しもが夜空を見上げていた。しかしそれを見た人は失明してしまい、世界全土が大パニックに陥った。同時に、宇宙からやってきた動物を食べる植物トリフィドが大繁殖を始め、混乱した人類を襲い始める。

主人公ビルは船乗りだったが、目の怪我で入院しており奇跡的に助かった。そして、各地を移動する。トリフィドの動きがゾンビの様だと思ったら参考にしたらしい。最後、あるお屋敷で立て篭もるが、この展開もなんだか似ている。屋敷には大量のトリフィドがやってくるが、ヒッチコックの「鳥」やゲームの「ヴァンパイア・サバイバー」みたいだった。

ビルとは別で、孤島の灯台で研究をするグッドウィン夫妻も描かれる。彼らも星は見ておらず、トリフィドの弱点を研究しはじめた。最後にやけくそになったおかげで偶然弱点を見つける。このしょうもない感じが「宇宙戦争」に似ていて笑った。

筋肉少女帯の「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」という曲からこの映画を知った。歌詞は、この小説の内容が現実に起きるが、自分と恋人だけにしか生き残り方を教えず、二人だけで生きたいという内容だ。この映画からこんな良い歌詞が生まれるなんて!びっくりだ。
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